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「一口に「疲れる」と言っても・・・」

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 先日、少し遅い夏旅行として北海道に行って来ました。

敦賀港23時55分出港、苫小牧東港に翌日20時30分到着のフェリーに乗船。飛行機では2時間かからない(伊丹⇔新千歳)ところを20時間以上、贅沢に時間をかける旅行です。


 乗ってみたいとずっと思っていたことがようやく実現。

ゆったり旅、というコンセプトの国内ツアーに参加。海外へのツアーは参加したことがありますが、国内ツアーは初めての経験でした。

「ゆっくり落ち着いた旅行をしたい」の思いがあって選択。船中では、ボーと海を眺め、本を読んで、のはずでした。


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 ところがとことが、「出港だ」・「能登半島が見える」・「佐渡島沖だけど島は見えるかな」・「船が行き違うらしい」・「津軽半島だ、龍飛崎は」「函館の街が見えるはず」・・・、バタバタ~バタバタ~と船室とデッキを行き来して、そこに食事時間があって、そうしているうちに、苫小牧が近づいて下船準備。

「なんか忙しかったね・・・」と「ゆったり」出来ない相方と私。

でも楽しんで感じる疲れはしんどくない、心地いい。

 

 生活の中で受けるストレスや「疲れたなあ」という感情は多かれ少なかれ必ずありますが、仕事を「やらされている」「生活のために(しかたなく)やっている」と考えると、「仕事はとてつもなく大きな不快ストレスで心の疲れを生むのだろうな」と思います。


 多くの場面で、仕事(≒家事を含めて)と、仕事以外のことが対立関係になっているように感じます。

ただ、現役世代にとって、仕事をしている時間は1日の約1/3、通勤時間などを含めるともっと大きな時間を占めていて、ここが大きなストレスだというのはあまりにも辛いし、もったいないですよね。

選択理論的には、仕事を不快ストレスと感じるように自分が選択している、となるのでしょうか。


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 「ホワイト企業大賞(2017)」をはじめ、多くの企業賞を受賞しておられる徳島のナットなどファインパーツの製造企業。

「社員の9割が月曜日に会社に行くのが楽しみ」だといいます。

仕事に対しては、大変厳しい会社。

何のために、誰のために、自分は何のために存在したいのか・・・企業理念・ビジョンがほんまもんでブレがなく、そこに社員の上質世界がしっかりとリンクしているからなのか。


 「日々の対話、心理的安全性と相互理解、会社のあるべき姿と個人のやりがいが融合する働き方」が鍵とのこと。

社員全員の「ミッションステートメント」が社内掲示されていて、毎年見直しをするそうです。


 自分の上質世界を見つめ、本当に自分はこれでいいのか、どうありたいのか、イキイキ生きるためにどうしたいのか、と問い続けることが大事なのだと思った次第です。

ゆったり旅行から話が飛躍しましたが、私はまだまだですねえ。まだまだ「しんどいなあ」とか考えていますし、ましてや月曜日が楽しみ、には到りません・・・

と書いていて、テレビで『静かな退職』という言葉を聞きました。


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 直接的に退職するわけではなく、現在の仕事において最低限の業務のみを行い、それ以上の努力や責任を負わない働き方を指すそうで、Z世代などに広がる働き方だとか・・・、さらにこれが、40代50代のミドルシニア世代にも広がっているとのこと。

気になったので、ネットをググってみると・・・


 ハッスルカルチャー衰退とワークライフバランス重視、終身雇用制度崩壊とキャリアパスの不透明化、評価に対する不公平感や不満・・・様々な要因が重なって、価値観や社会への諦め、それらが『静かな退職』につながっている、、、そして『静かな退職』というのは、何かやる気がない人のようだが、雇用契約に沿って黙々と働いているというだけだから、いろいろ言われる筋合いはない、、、効果は、ワークライフバランスが向上し、ストレスが軽減され、燃え尽き症候群に陥らない、、、とのこと。


 あるサイトには『静かな退職』を実践する方法や注意点まで書かれています。

先に事例で紹介した企業とはあまりにも違う世界が広がっていました。

それでいいのか???ムムム???


 自分の上質世界をどう描くか、企業や社会がどのように理念・目標を示し、体現し、社内外の支持共感を生むか、そして「自分の幸せ」・「社会の幸せ」をどう考えるか、深めていきたいテーマです。


2024.10.3 by H.Taniguchi



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