はじめに
現在、日本海側を中心に大雪が降っており、TVのニュースでも頻繁に取り上げられていますが、皆さん大丈夫でしょうか?
私の故郷・黒部市では、過去にあまり経験したことのないほどの大雪に見舞われています。雪かきをしてもすぐにまた降り積もり、除雪してもまた元通り…という繰り返しで、大変な状況のようです。
昨日撮った写真を送ってもらいましたが、車(マーチ)が雪に覆われ、まるで可愛いウサギのような形になっています。現在はさらに積もって、"耳" もすっかり隠れてしまったそうです。
寒波はまだしばらく続くようですが、早く落ち着いてほしいですね。
▮孫の幼稚園の取り組みに感心
さて、今日は孫の通う幼稚園の話をしたいと思います。
孫(5歳)は東京の 某幼稚園に通っており、毎週土曜日にZoomで園の様子が配信されます。毎週見ていると、さまざまな工夫に感心させられることが多いです。
例えば、椅子取りゲームでは、まず子どもたちが自分の椅子を持って輪を作ることから始まります。その際、 どうすればうまく円が作れるか を園児たち自身に考えさせ、話し合いながら協力して進めるようサポートしていました。
また、少し前には、円になって 「自己紹介 & 他己紹介」 を行う活動もありました。
最初のA君が「私は○○が好きです」と自己紹介すると、隣のBさんは「A君は○○が好きですが、私は○○が好きです」というように、順番に隣の人の好きなものを紹介しながら、自分のことも話していました。
このように、園では子どもたちが 話し合いながらより良い方法を考える力 や、 相手の話をしっかり聞き、自分の考えを伝える力 を育むための工夫がなされていると感じます。
気になって園のHPを調べてみると、教育理念として次のように書かれていました。
“20年後の「ここにない地図」を描く力を育てる”
すなわち、自分の力で目指すべきゴールを見つけ、仲間とともに歩んでいく力、どんな困難にも辛抱強く立ち向かう力 のベースとなる「非認知能力」(共感力・目標達成力・課題解決力)と、「戦略的学習力」(新しいことを学ぶスキル)を育てる。と・・・
どこまで実現できているかはさておき、幼児教育の中で 将来必要となる力を考え、そしてその力を育てる ための取り組みや工夫をしていることに感心しました。
もちろん、ニーズの高い小学校受験対策も考えながら進めているようです
▮これからの教育に求められるもの
こうした力は、今まさに 社会人として、そしてあらゆる組織で求められる能力 だと思います。
しかし、現在の学校教育も変わりつつあるとはいえ、依然として 「志望校への進学」が優先される傾向 が強いように感じます。もちろん、将来なりたいことへの通過点として必要な学校を選んで、受験勉強は必要だと思うけど、こうした力を育む機会が減ってしまうのでは…と少し心配でもあります。できれば両立できる教育システムに変わっていって欲しいと願います
▮学校での「選択理論」の取り組み例
先ほどの、課題を解決した学校の例として、選択理論心理学を取り入れた 「いじめや落第のない、生徒の可能性を引き出す学校(クオリティスクール)」があります。全米で30校以上(取り組みは250校以上) あるそうですが、日本ではまだまだこれからといった感じです。
そんな中、私たちのNPO代表理事が経営する 釧路のフレンド幼稚園 では、スタッフ全員が選択理論心理学を学び、「子ども本来の輝きを引き出す」 ことを目的に取り組んでいます。
少子化が進む釧路においても 応募が絶えない人気の幼稚園 となっており、その成果が注目されています。(詳しくは「釧路のフレンド幼稚園視察」をご参照ください)
▮教育・職場・コミュニティへ広げる意義
こうした 選択理論を活用した教育の取り組みは、まだ始まったばかりですが、今後 は学校だけでなく、職場やコミュニティにも広げることで、人々の幸せの輪がますます広がっていくことを考えるとその意義は以前にもまして大きくなっている と感じています。
私たちNPOでは、毎月 ワークショップ を開催しながら、微力ながら普及に努めています。
もし興味のある方がいらっしやれば、ぜひ気軽にのぞいてみてください!
2025.2.6 by M.Tamura