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ある学校のキャリア教育で考えたこと

キャリア教育

ある専門学校で、「社会人基礎力」をテーマにした1年生対象のキャリアデザイン教育のお手伝いをさせていただきました。

授業では事前セルフチェックを基に、セルフワーク・ペアワーク・グループワークを組み合わせながら進めていきます。私は教室の中を回り、それぞれのワークが深まるように援助する役目を担いました。

 

授業では自分を振り返り分析し、自己開示をして、それを聞いた仲間がどう感じたかを共有する。そして、カードを使ったワークを通して自己理解を深めていきます。

自分の思いがけない強み(側面)を他者から聞かせてもらえるという体験は楽しかったのか、キャッキャッ・ワーワーと笑いが飛び交う賑やかな授業になりました。

 

この学校は専門性が高い国家資格の受験資格を得るための学校だけあって、「実行力」が自分の強み、と考える学生が多い。高校を卒業してすぐに入学した学生に交じり、社会人を経験してきた学生が一定数いて、それぞれが自分の目標を明確にして学んでいます。

しかし、先生方によると、明確な意思を持った学生は減ってきており、親に勧められたからなんとなく入学したという学生が増加しているとのことです。


キャリアアップ

 そのような学生の中には途中脱落する者もいるけれど、勉強や現場実習を積み重ねて3年生の最終学年を迎えるころには「自分の意見や考えをしっかり言えるようになる」「目的意識がはっきりしてくる」という話をお聞きしました。

 

最初はやりたいこと・なりたい姿がはっきりしないまま周りから勧められて入学した学生が、勉強や現場実習を重ねる中で、自分の上質世界を張り替えて、内面的に成長して、自分の人生を歩み始めるのだと感じました。

 

しかし、この学生たちが目指している資格・職業についてのある実態調査によれば、国家試験に合格して目指す職業に就いても、新卒者の離職率は高止まりしているという現実があります。

離職理由として上位に上がっているのは、「健康上の理由(精神的疾患)」「自分の適性への不安」「自分の実践能力への不安」などが挙げられています。

これは大きな社会的損失だと感じざるを得なく、憧れとか並大抵の覚悟では通用しない職場であると思われます。

そうした厳しい職場だからこそ、組織内で選択理論が活かされ、よりよい人間関係が創られることが必要ではないでしようか。

そうすれば、違った結果が見えてくるのではと思います。

選択理論は一人一人のしあわせと共に、社会全体のしあわせにもつながるということを、広く伝えていきたいと改めて思いました。


2025.2.13 by H.Taniguchi



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