~介護、姉妹との人間関係、精神疾患の家族との関わりに悩む方の一助となれば~
これまで何度かブログに書かせて頂いている両親が
現在、ともに肺炎で入院中です。
入院生活で母の認知機能がさらに低下してきています。
先日、医師を交えての家族カンファレンスがありました。
両親の退院後の自宅介護の見通しや注意点、
家族の不安に対するアドバイスを頂きました。
自宅で最期を迎えたい両親と、自宅で両親を看取りたい妹です。
父の認知機能の衰えはなく、ただ頑固さは変わりません。
カンファレンス後、退院後の両親が過ごし易いように、
また介護がしやすいように受け入れ体制を着々と準備している妹です。
私はこのカンファレンスで、今後の介護の大変さに不安を覚えました。
それに比べ、結婚後ずっと両親と暮らしてきた
元看護師の妹の反応は違っていました。
両親を看てあげられることに喜びも感じるとのことで、
そこには逞しさも感じました。
ただ無理はしないで!と祈るばかりです。
私は実家の隣に住んではいますが、
両親と同居してくれている妹の負担をどれだけ手助けできているのだろうか。
そんな負い目から、介護の疲れから姉の私に対する
八つ当たりの怒りの爆発があったときにも、
妹の言い分をだまって聞き、
謝ってその時々を凌いできました。
そこには、せっかく寛解した妹の精神疾患を再発させたくないという
恐れがあったからです。
精神疾患を抱えた妹とともに闘った、30年にわたる回復への道は、
学会の年次大会でも発表し、
必要な方にお話をさせていただいてきました。
選択理論的アプローチ(行動には必ず目的がある・・・表れている言動に振り回されることなく、その目的はなにか?に焦点を合わせること)ができました。
そして栄養療法によるアプローチ(脳の空回りは栄養素の不足から!?)もでき、
時間はかなりかかってしまいましたが、
諦めないで歩み続け、ほぼ寛解したと言える状態まで来ています。
(*詳しくお知りになりたい方はご連絡ください。)
今回の両親の入院で疲れ切った妹から受ける言動の中にも
単に、疲れから怒りをぶつけてしまう、という
いつもの行動を辿っているのだと感じたのです。
ここからは対等に、そして心理的距離を適切に保ちながら
付き合っていく必要があると痛感しました。
だから『やたら謝らない』と決めたのです。
謝ってばかりきたその根底には、
妹のことを『ともに問題を解決できる人である』との尊敬が
欠如してしまっていたように反省しています。
妹がまた病になってしまったらどうしようという
「私自身の不安感」から妹を解放して、
私自身が妹を信頼し、尊重するタイミングだったのではないかと思っています。
もちろん、振り返っている今だから言えることです。
次回のブログでは、心理的距離を置くタイミングは
どこにあったのだろうか?を過去を掘り下げながら綴ってみたいと思います。
最後までお読みくださってありがとうございます。
by R.Iwase