
今年度、町内会の役員が回ってきました。
正直に言えば、「回ってきてしまった」というのが本音でした。
しかし、実際に役員として会合に出てみると、「こんなことも町内会(連合町会も含めて)でやっていたのか!」と驚かされることばかりです。
街灯の維持管理や新設・撤去、防災倉庫の備蓄、防災訓練、小学校の登下校時の見守り、夜警、公園清掃、国勢調査や選挙の立会い、盆踊りの開催、住民交流やお年寄り・子どもたちの集まる場づくりなど……。
ただ、その町内会の会員数が年々減ってきています。
わが街では、空き地ができると次々にワンルームマンションが建ち、あちこちで工事が絶えません。どれだけの部屋に人が住んでいるのかも分からないほどです。
こういったマンションに入居する人たちは、町内会に入ることはまずありません。
そもそも長く住むつもりがないのかもしれませんし、民泊として使われている部屋も増えているようです。
外国の方々や若い旅行者たちがキャリーケースを引いて行き来する光景も日常的になりました。
さらに、少し広い土地にはタワーマンションが建ちますが、地域の人と顔を合わせる機会はほとんどありません。
夜になると、大きなバイク音やゴーカートのような車の嬌声、サイレンの音が響き渡り、街が少し荒れてきたように感じるのは私だけでしょうか。
駅から自宅まで歩くだけでも、少し不安を覚えるようになりました。
私が暮らすマンションはまもなく築50年を迎えます。最近はマンション価格の高騰で、賃貸で入居する若い方も増えてきました。
しかし、やはり賃貸で住む人は町内会にはなかなか参加してくれません。
それでも、わがマンションの町内会は何とか踏ん張っています。
地域を少しでも住みよくするために、町内会の果たす役割は本当に大きいと感じます。
一緒に役員をしている方がこう言いました。
「この年齢になると、もう新しい家を買って引っ越すことはできない。ここに住み続けるしかないんだよ。このマンションも、この地域も、住みよいままでいてほしい。だから役員として頑張るんだよ」
私は町内会で“頑張る”とまでは宣言はできませんが、マンションが建った当初から住んでいる方々が独居になり、孤独死の話も毎年聞くようになりました。
そんな状況を少しでも変え、地域で暮らす皆さんが安心して暮らせるように、町内会の力が発揮できないかと考えています。
2025.07.10 By H.Taniguchi



