息子は中学3年生になり、かれこれ10年以上の付き合いで、
小学校の間は、一緒にラグビースクールに通い、お互い良く知った仲。
と、思っていたけど、進路の話になって、
あらためて「知覚のシステム」の違いを痛感することになった。
彼女は、息子に大学には行ってほしい。
けど、彼は勉強が嫌いで、高校も親が望むところは難しいと言われた。
将来の夢もまだない。
私が彼に質問すると、母親の顔色をうかがって、恐る恐る答える。
彼女は、ここ最近、毎日怒ってると言っていた。
小学生のころから、勉強は苦手そうだった。
当時、彼女は
「勉強はできなくても、男なら何とかなるだろう」と言っていた。
なので、大学に行かせたいと思っているとは思わずにいた。
私は、姪や甥が高校を卒業して働いている子が多いせいもあるかもしれない。
だが、彼女は、「大学には行ってほしい、そうしないと心配だ」ということだった。
こんなにたくさんの時間を過ごしてきて、
よく知っていると思っていたのに、
肝心なことを理解していなかった。
「勉強があまりできなくてもいい」という定量的なものは、
当たり前だが、それぞれの尺度でしかない。
私は、どちらかというと息子くんの味方である。
母親の顔色をうかがい、自分の意見は言ってもムダだとあきらめ半分。
進路を決めるまでに、まだ4,5カ月ある。
何かしら応援したいと思い、ウチの息子と時々勉強しようと約束した。
ウチの息子は、
高校はエスカレーターで上がる予定だったが、
中3になってから、ほとんど学校に行けなくなっていた。
いろいろ悩んで、相談して・・・
高校は通信制に変わろうかと思っている。
ウチの息子は、進路を変えるべきではないと、ずっと囚われていた。
進路を変えてもいいんだと、自分で切り替えられてから、
笑顔を取り戻した。
息子の友達は部活も頑張っていたし、学校に毎日通っている。
私はそれが羨ましかった。
でも、彼女は勉強ができる息子が羨ましいと言った。
本当に、ないものねだりだが、
そういう本音を言い合えて、また彼女との仲が深まった気がする。
彼女からは、私が息子のことをよく見て、理解していると言ってもらった。
息子からしたら、「全然わかってない」というかもしれないけど。
選択理論心理学を学び続けていて、
本当に良かったと思うことが多いが、
それを大切な人たちと共有して、
大切な人たちも、もっと幸せになってもらいたい。。
改めてそう思った。
by Akiko



