約60㎡の畑で、無農薬・有機栽培にこだわってきました。
来年の春からは、畑を今の倍に広げる予定で、植え付けに向けて土づくりの真っ最中です。
ただ、その新しい畑は相当長い間放置されていた土地らしく、土がひどく痩せていて悪戦苦闘。ついに肩を痛めてしまうほど…。
そんな状況だからこそ、今の畑で積み重ねてきた5年間の土づくりの成果を改めて実感します。
牛堆肥・馬堆肥・もみ殻・落ち葉・藁・苦土石灰・牡蠣殻石灰などを投入し、水はけを改善する作業も繰り返し、粘土質の土と向き合ってきました。

手間をかければかけるほど、土は確実に変化する。
いま新しい畑の土と比べると、その差は歴然です。
一方、新しい畑は、雨が降ると水がたまって地面がベチャベチャ。
改善には数年かかると覚悟しつつも、とりあえず来春には畝を立てたいと考えています。
土の改善は、こちらの工夫と努力(体力が持てば…ですが)でまだなんとかなる余地があります。
しかし今、もっと深刻で頭を抱えている問題があります。
「獣害」と猛暑による異変です。今回は獣害を中心に。
家庭菜園を始めた頃にも獣害はありましたが、昨年から急激に悪化し、今年はさらに深刻になりました。

鹿、アライグマ、アナグマ…
隣の村ではサルが出没しているという話まで。
畑を囲うように1mほどの獣除けネットを張っていますが、ほとんど効果がありません。
鹿は軽々と飛び越え、アライグマはネットをめくって侵入したり、器用によじ登って入ってきます。農家の方々が設置している電気柵も万能ではないようです。
うちの畑では、サツマイモは葉と茎をかなり食べられ、黒豆は葉と花芽を2度にわたってほぼ丸裸にされ、収穫量は大きく損なわれました。
他の畑では、サツマイモ・落花生・たまねぎが全滅。
「たまねぎまで食べられるなんて!」と、みんなで驚きました。
ブロッコリーなど植えたばかりの苗も引っこ抜かれています。
農業が本業の方々にとっては、もはや死活問題になりつつあります。

さらに、今年はスズメバチも大量発生。
先日、カボチャを収穫していた方が刺されました。猛暑で人間は参ってしまって草刈りが進まず、草の陰に大きな巣が2つも隠れていたのです。
夜に防護服を借りて巣を除去したものの、その時は女王バチを逃してしまいました。
野生動物を完全にコントロールするのはほぼ不可能。
小手先の対策では限界があり、「生きるために食べ物を求める動物」との知恵比べです。
熊の被害ばかりが報道されますが、それ以外の獣害も相当深刻な状況になっています。
なぜ、ここまで状況が変化してしまったのか。
人間の都合で自然のバランスを壊してきた結果ではないのか。
地球が持続可能であり続けるために、今起こっている現象を見逃さず、根本的な対策を考え、実行していくことが必要ではないのか。
そして、私たち一人ひとりができることに取り組むべきではないのか。
畑に立ちながら、そんなことを考えさせられる日々です。
By. H.Taniguchi



