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人生のハンドルを誰かに渡さない ―「問いの向き」を変えて、自分の出番を始める

自分の出番1


▮誰かのせいにしたくなる日は、誰にだってある

 

思い通りにいかないことが続いたとき、ふと誰かのせいにしたくなることはありませんか。

私事ですが、今は大分少なくなりましたが、若いころは言い訳や誰かのせいにするのが得意でした。

 

「給料が上がらないのは、会社の評価制度がおかしいからだ」

「遅刻したのは、バスと電車が少しづつ遅れたせいだ」

「あの人がもっと協力的だったら、こんなに苦労しなかったのに」

 まだまだ上げるときりがありませんが・・・


原因を外に求めると、その瞬間だけは胸のつかえが少し取れて、心が軽くなります。

それは決して「逃げ」や「甘え」ではなく、心が傷つきすぎないように自分を守ろうとする、人間としてごく自然な心の防衛反応なのかもしれません。

 

▮「他責」がもたらす、静かな代償

 

痛む自分をかばうために、「悪いのは私じゃない」と思いたくなる日があるのは当然のことです。

けれど、その一時的な安心感には、少し厄介な副作用がついてきます。

 

誰かや何かのせいにし続けていると、心の中に「不満のゴミ箱」を抱え続けることになります。愚痴や不満を口にするたび、自分が持っているはずのエネルギーが外へ外へと吸い取られていってしまうのです。

 

何より惜しいのは、知らず知らずのうちに「自分の人生のハンドル」を他人に預けてしまうことです。

「相手が変わらないと、私の状況は良くならない」

「環境が整わないと、私は幸せになれない」

 

そう思った瞬間、人生の運転席から降りてしまい、後部座席で文句を言うだけの「傍観者」になってしまいます。

 

行先もスピードも他人に委ねてしまうことほど、もどかしく、不自由なことはありません。


▮「責任を引き受ける」とは、自分を責めることではない


では、どうすればもう一度、自分の手でハンドルを握り直すことができるのでしょうか。

 ここで気をつけたいのは、「責任を引き受ける」とは「自分が悪かった」と落ち込んだり、反省して自分を責め立てたりすることではない、ということです。

ポイントは、心の中で自分に投げかける「問いの向き」をそっと変えてみることです。

 

【外へ向ける問い(犯人探し・他責)】

・「なぜ、あの人のせいでこうなったのか?」

・「どうしてあんな理不尽なことが起きるのか?」

 

【内へ向ける問い(選択と解決策探し)】

・「起きてしまったこの現実の中で、いま自分に選べる一歩は何だろう?」

 

起きてしまった過去や、他人の心・行動を直接コントロールすることはできません。

変えられないものに問いを向けている限り、私たちは無力感に苛まれ続けます。

 

でも、「自分自身の捉え方」や「これから自分が取る行動」なら、いつだって自分の意志で選ぶことができます。

 

▮「問い」が変わると、そこが「自分の出番」になる

 

「自分にできることは何だろう?」と問いの向きを変えた瞬間、目の前に広がっていた景色がガラリと変わります。

 

これまではただの「災難」や「理不尽」に見えていた問題が、不思議なことに、自分自身が腕を振るうための“舞台”に見えてくるのです。

 

例えば

・景気が悪く、逆風が吹いているとき

→ 既存のやり方に頼らず、新しい工夫や価値を生み出す「自分の出番」。


・上司や同僚と価値観が合わないとき

→ 相手の関心や背景に思いを巡らせ、こちらからの関わり方を変えて関係性を動かす「自分の出番」。


・思いがけない失敗をしてしまったとき

→ 誰よりも貴重な教訓を手に入れ、次に活かす知恵を磨く「自分の出番」。

 

誰かのせいにしてその場から立ち去ってしまうのは、せっかく用意された成長のステージを降りてしまうようなもの。少しだけもったいない気がします。

 

▮自分の人生のハンドルは、自分の手の中に

 

人間は放っておくと、どうしても外の世界や他人の動きばかりに意識が向いてしまう生き物です。周囲の言動に心がざわつくのは自然なことです。

 

だからこそ、息苦しさを感じたときほど、深く息を吐いて自分の内側に視線を戻してみてはどうでしょうか。

 

「いま、自分は何を感じているだろう?」

「相手を変えようと消耗する代わりに、自分の側で工夫できる小さな一歩は何だろう?」

 

そう問い直した瞬間、私たちは人生のハンドルをしっかりと両手で握り直しています。誰かの都合に振り回される脇役から、自分の意志で進路を決める「主人公」へ戻るのです。

 

もし次に理不尽なことや思い通りにいかない壁にぶつかったら、心の中で小さくつぶやいてみてみましょう。

 

「よし、ここからが自分の出番だ」

「ハンドルを握る自分の人生の旅路を、今この瞬間から、愉しく進めていくぞ!」

と‥‥


By M.Tamura


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2026年03月06日

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