私は過去、「組織の成果を出す」ことを目的に企業へプログラムを提供し、実際に成果も上げてきました。
しかし、26年前からプログラムのテーマを変えました。
それは、「組織の中で成果を出す」ことではなく、「組織の中で人が喜びにあふれること」を目的にするというものです。
そして同時に、それは組織の成果も満たすものでなければなりません。
そのためには、チームとして成果に向かうコミットメント(決意・方向づけ)と、働く人々が「働きの中に喜びを生み出す力」を高めること、さらにそれを支援できるチーム環境をつくることが重要だと考えました。
その結果、「組織の成果」を目的にしていた時と比べて、何倍もの成果を生み出すことができました。
職場を活性化し、チームを強化し、高いレベルの成果を出す――。
こうした取り組みを、26年以上にわたり試行錯誤しながら検証してきました。
現在では、その成果を出し続けている考え方を「モチベーション・ブランディング」としてまとめています。
ここでいう「ブランド」とは、その企業が提供する価値のことです。
どのようなお客様に、どのような質の商品やサービスを提供し、どのように喜んでいただくのか――それがブランドです。
従業員一人ひとりが、心からそのブランド=価値を提供したい、こんなふうにお客様に喜んでもらいたいと願うことが、仕事のモチベーションになります。
つまり、一人ひとりの「この仕事を通して、こんなふうにお客様に喜んでもらいたい」「こんなふうに世の中に貢献したい」という想いの結晶が、その企業のブランド(提供価値)となります。
そして、その想いに触れたお客様が企業や商品・サービスのファンとなり、結果としてブランディングがなされていくのです。
仕事を通した個々人のモチベーションが企業のブランドとなり、誇りを持った取り組みの中からは工夫やアイデアも生まれてきます。
実は、この手法の根本には「リーダーはできる限り何もしない」という前提があります。
あまりにもシンプルなため、「本当にこんなことで?」と思われるかもしれません。
実際に私が導入企業様のお手伝いをする際も、「できる限り何もしないリーダー」を心がけています。
内心では「何もしていないじゃないか」と思われるのではないかとドキドキしていますが、結果が出ているおかげで、そのようなクレームをいただくことはありません。(笑)
By T.Yamamoto



